重富氏の”流水紋”は、自我を捨てて、水の流れと同一化して生まれた玄風な作品。
楽聖なる水の歌曲を響かせながら、急拍子の所作する流れの主影を浮かばせているのは、
水の記憶を宿しているからなのでしょう。
Raimpn Pannikarの言葉 人は水滴 神は水なり。を思い浮かべました。

節子・クロソフスカ・ド・ローラ



”梵音海潮音” 宇宙根源の音
地球が太陽の周りを回る細微なる爆音。
その音色が聞こえてきそうだ。

仏師 西村公朝




重富さんは、流水に一滴の墨を加えることで、さまざまな形象が現れた「流水紋」を写し取り、芸術作品を完成させました。
その中に顕われた紋様は、龍の姿そのもののようであったり、
この世の穢れを憂うる龍神のようでもあります。
なぜに、このような精緻で、人智を超えた姿が現れるのか。

音羽山清水寺 貫主  森 清範



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